ヤマハ・カワイのピアノを手放す前に知ること
アップライトピアノやグランドピアノは、家電と違って搬出だけでも一つの工程になります。長年弾いていなかった、もしくは子どもの独立や引越しを機に手放したいと考えている方も多いのではないでしょうか。この記事では、ヤマハやカワイのピアノを手放す際に搬出がどう変わるのか、査定で何を見られるのか、電子ピアノとどう違うのかを順番に整理します。捨てる前に、まず状態を見せてから判断するという選択肢があります。
ピアノは家電と違う。まず知っておきたいこと
ピアノは大型ごみとして自治体に出せる場合もありますが、重量と大きさから個人での運び出しはほとんど不可能です。自治体によって回収の可否や手続きは異なります。まずは搬出できる状態かどうかを含めて、専門の窓口に確認するという方法があります。
「もう調律していないから」「傷があるから」という理由だけで、自分で価値がないと決めてしまう方が少なくありません。ですが、ピアノの査定は調律の状態よりも別の要素で見られることが多くあります。捨てる前に一度、見てもらうことをおすすめします。
アップライトとグランドで搬出はまるで違う
アップライトピアノは重量があるものの、専用の運搬機材と人手があれば通常の玄関や階段からの搬出が可能です。一方でグランドピアノは、脚を外し、本体を専用のケースに収める作業が必要になります。設置場所がマンションの上層階で、エレベーターに入らない大きさの場合は、窓からクレーンで吊り下げて搬出することもあります。
| 種類 | 搬出の特徴 |
|---|---|
| アップライトピアノ | 重量はあるが分解は少ない。階段搬出も対応できることが多い |
| グランドピアノ | 脚・ペダル部分を分解して専用ケースに収納が必要 |
| 高層階・狭小玄関 | エレベーター不可の場合はクレーン作業になることがある |
クレーン作業が必要になるかどうかは、事前に住居の状況を伝えることで見積もりの段階で分かります。搬出方法によって費用の内容も変わるため、契約前に必ず確認するという方法があります。
買取の判断材料は、調律の状態より製造番号と外装
「調律をしていないから売れない」と考える方は多いのですが、査定ではまず製造番号から製造年やモデルを確認します。そのうえで、外装の傷や鍵盤の状態、内部の部品の摩耗具合を見て判断します。調律が古くても、外装が良好で人気モデルであれば値が付くことがあります。
YAMAHAやKAWAIは国内外で流通量が多く、モデルによって需要の傾向が異なります。古いからといって価値がないと決めつけず、製造番号を確認したうえで相談するという方法があります。
| ブランド | 着眼点 |
|---|---|
| YAMAHA | 製造番号から年式が分かりやすく、モデルごとの需要差がある |
| KAWAI | 素材や外装のグレードによって評価が分かれることがある |
婚礼道具として購入されたピアノや、長年家族で使われてきたピアノを持ち込まれる方もいます。今の市場との相性が合わず値が付かない場合もありますが、それは物自体の価値を否定するものではありません。良い物であることと、今売れるかどうかは別の話です。
電子ピアノは別の扱いになります
電子ピアノはアコースティックピアノと異なり、搬出の手間は少ない一方で、査定の基準も別になります。基板や鍵盤の動作、外装の状態に加えて、モデルの発売年が新しいほど値が付きやすい傾向があります。生産から時間が経った電子ピアノは、買取が難しいこともあります。その場合も、リサイクル家電として自治体の回収に出せるか、または別の処分方法があるかを含めて案内することができます。
電子ピアノは家電リサイクル法の対象品目ではありませんが、自治体によって粗大ごみとしての扱いが異なります。処分を検討する場合も、まず状態を確認してから決めるという方法があります。
搬出まで含めた手放し方の流れ
査定を受けたあとに手放すかどうかを決めても構いません。査定後のキャンセルができることも、判断を急がなくていい理由の一つです。