実家の家具を処分する前に 相続・実家じまいの進め方
実家じまいや相続の場面で、必ず出てくるのが大きな家具の扱いです。誰も住まなくなった家に、婚礼家具や桐たんすがそのまま残っているという相談は少なくありません。今の生活に合わないからと処分を決める前に、何が残っているかを確かめる方法があります。この記事では、実家に残りやすい家具の傾向と、家族間で揉めないための順番を紹介します。
「誰も使わないから処分」の前にできること
実家に残った家具は、たいてい今の住まいのサイズに合いません。子ども世代が引き取らないのも自然なことです。ただ、使わないことと価値がないことは別の話です。親世代が良い時期に良いものを買っている場合は多く、見た目が古びていても、査定してみると値が付くことがあります。
処分を決める前に、まず写真を撮って見せるという方法があります。搬出も解体も必要なく、その場で判断が固まらなくても構いません。価値があるかどうかを、捨てる前に確かめておくということです。
実家に残りやすい高級家具の傾向
どの家具に値が付きやすいかは状態や時期によって大きく変わりますが、次のような点は見ておく価値があります。ブランド名や産地の表示は、家具の裏や引き出しの内側に刻印やラベルとして残っていることが多くあります。
| ブランド・産地 | 見るべき点 |
|---|---|
| カリモク家具 | 背面や座面裏のラベル、木材の無垢感 |
| 飛騨産業 | 飛騨の家紋マークの刻印、無垢材の椅子やテーブル |
| 天童木工 | 成形合板の椅子、デザイナー名が入ったモデル |
| 大川家具(福岡県大川市の家具産地) | 婚礼家具の産地表示、桐材の使用 |
| 加茂桐箪笥(新潟県加茂市の桐たんす) | 証紙の有無、桐材特有の木目と通気性 |
刻印やラベルが見当たらない場合でも、値が付かないと決まるわけではありません。写真を送っていただければ、こちらで確認できることもあります。
婚礼家具や桐たんすは今の市場との相性が問題になる
婚礼家具や桐たんすは、作られた当時は高価なものでした。ただ今の住まいは収納が壁面に組み込まれていることが多く、大型の和家具を置く場所自体が減っています。良い物であることと、今の市場で求められているかは別の問題です。相性が合わず値が付かないこともありますが、その場合も正直にお伝えします。
値が付かないものについても、処分の道は必ずあります。搬出から自治体のルールに沿った処分まで、まとめて進める方法があります。
家族間で揉めないための順番
実家じまいと遺品整理の違い
実家じまいは、住む人がいなくなった家を整理していく作業です。相続が発生している場合は遺品整理と重なりますが、生前に本人と相談しながら進める生前整理として行われることもあります。どちらの場合も、家具を含めた持ち物の扱いは急いで決める必要はありません。
自治体によって粗大ごみの申込方法や収集頻度が異なります。処分を自分で行う場合は、事前に自治体の案内を確認しておくと安心です。